灯台下暗し

明日、卒業式の方が多いのですね。
天気を心配していましたが、天気が崩れるというのは即ち、めまい真っ最中の私にとってもあまりよろしくはない訳で。
めまいが酷いので、もうどうにかなんとかしないと生活できない!と思い、漢方相談へ行きました。
体調が悪い時って、どこの漢方薬局が腕が良いかなんて検索している場合じゃないので(笑)
SEO対策にバッチリ引っかかっている、上位に出てくるところでサクっと予約して行ってきました。

結論から言うと、ものすごーーーーく変わった先生でしたが、
あまりにも相談している私が、客観的に面白くなってきて笑いを堪えながら相談をしていました。

なんていうか、山下清画伯的な雰囲気で、実は最初「ここに来て大丈夫だったんだろうか」と心配してしまったくらい、選択ミスを一瞬疑ったのですが、もう乗りかかった船だと思い、「委ねよう任せよう」と思考を切り替えてお願いすることにしました。

問診をしてくださるのですが、その中に「舌診」という舌を診る診断法があって、
その舌を必死で撮影するのですが、自分の舌の裏を人に見せるという経験をあまりしたことがないので、舌の裏を「あーでもない、こーでもない」と人に見せている自分が滑稽に思えてきておかしくなりました(笑)

この「舌診」というのが、すごく的確で。改めて中医学というか、五行というか、先人の知恵というものに助けられて、感謝しかありませんでした。

要するに、私のめまいの原因は、血虚+肝の不調+脾の弱さ+腎の弱さみたいな感じでした。
(ほぼ全部やんけ、というツッコミはナシでお願いします)

体から水分を出す力が弱くて、水がたまりやすく、むくみやすいので、耳のあたりで浮腫んでめまいになるということ。
そもそも、血虚ということで、血がたりてないので不安な気持ちにもなりやすいのではないかということでした。血が足りていれば、あまり不安な気持ちになることもなく、気も巡りやすくなるのだそう。

えーーーーーー!!!!!
気持ちを司っているのは体質!!!

なんとなんと。
一生懸命、掘り下げをしてきましたが、体質を整えないと始まらない。

灯台下暗し

・・・というのは、きっとこういうことを言うのでしょうね。

かれこれ、3年ほど悩んできためまいは一体何だったのだ。毎回突然始まって、突然終わる。
一度、めまいになると2ヶ月や3ヶ月はクルクル回る生活を送ってきたのだけれど。

「あのぅ・・・これ、どれくらいで治りますかね?」

長期戦を覚悟した私は、恐る恐る先生に尋ねると、

「ふふっ、漢方飲んだら2日くらいで」

とあっさり笑いながら答えてもらって、拍子抜け。
いや、拍子抜けくらい簡単に治るなんて最高そのものでしかないのだが。

自分の心の問題は、結局この世界で生きている限り、肉体と結びついているわけで、心と体はセットなのだよね。
それを、心ばっかり追い求めていたけれど、いやいや体大事やで!という、初心にカエルような出来事で。

ちなみに、脾は私の算命学の命式にも出ている部分で、なるほど納得の一言。
もう、五行すごい、算命学すごい、自分の精神までも五行で表されて出てくるとは、降参でした。

人体って不思議、人体って面白い、もう目を輝かせながら先生の話を前のめりで聞いて帰ってきたのでした。

そして、そういえば中医学の勉強をしたいな・・・と足を何度も突っ込んで中途半端になっていることを思い出し、もう一回チャレンジしてみようかなという気持ちになったのと、
そういうやりたい気持ちが湧いてこないときは、体質を見直してみるというのも大事なことだなと思いました。
何でも、心の問題で捉えすぎていたな、と。

そういえば、中医学の勉強をやりたいなと興味を持ったきっかけの一つに、群ようこさんの『ゆるい生活』というエッセイがあるのですが、その話もふと思い出しました。
以前、中医学講座に通っていたときに、その先生とその話で盛り上がっていました。
まさかまさか、2015年のその話が、算命学にも繋がって、今の私に繋がっているなんて。

漢方の出会いは、20年前だけれど、その時に興味を持っていたかと言われると全く。
何とも面白いもんですね、人生は。

無駄なことなんて、何一つとしてないんだなと。
そういうふうにできている、んですね。