損得を超える

久しぶりに、漫画を売ろうと思い、書籍の整理をしたら紙袋2つ分にもなってしまい、結構な量の本を手放した。
本を売るときはブックオフにはお世話になりつつも、すごく安い値段でしか買い取ってもらえないので、メルカリで売った方がきっと利益は多いのだろうな・・・と思いつつも、スッキリ片付くのでブックオフにお世話になることが多い。

先日、書店で結構な金額の本を購入した際に、ポイントがたまるというのでクレジットカードを提示したら、「制限がかかっています」と出ていますよ、と優しい店員さんが教えてくれた。
おかしい。
最近、クレジットカードで買い物をそんなにしていないのに、クレジットカードに制限がかかるほど何かあったのだろうか・・・と問い合わせてみると、ポイントカードの会員登録ができていないとのこと。会員登録をすれば、ポイントがたまりますと丁寧に案内された。

な・・・ん・・・だ、と・・・。

今まで、ポイント何倍セールみたいなこととか、提携しているお店でポイントが溜まると思い、ピッピと提示してきたものが、実は全くポイントが溜まっていなかったわけである。

エアーポイント。

今回も書籍を結構な値段で購入したのだが、会員登録ができていないので全くポイントにはなっていない。
今まで思い返す、あれもこれも、あれもこれも。
10年くらい???(笑)
もう、ここまでくると笑えてくる。エアーポイントをせっせとピッピしていたわけだが(笑)
はた、と気が付いたのだ。
その会員登録をしたほうがいいですよ、と丁寧に説明されてもまだ私は会員登録を行っていない。

ポイントに興味がないのだ。

そう、ハッキリと自覚してしまった。ポイントに興味がない・・・。
お得なことというのに、そんなにウキウキしない。
夫は、私と違って主夫のような人なので、ポイントをせっせとためているのだけれど、お買い得にトキメカナイ。
いくらぶん返ってくる、とウキウキしながら話す夫の姿を見ているのは楽しいが、私自身がそれをやるというのが全く想像できない。

ブックオフとメルカリを比べてもそうだけれど、きっとこういうところで「損」をしているのかもしれない。
一見「損」に見えるだろうけれど、ある意味ポイントを常に手放していたことで守られている部分があるのかもしれないと思う。こういう「欠け」をつくっておくやり方で、ある意味「得」になっているような気がする。

10年以上たまっていたであろうポイントが、ポイントではない何かになって。
ブックオフで得られなかったであろう利益が、お金ではない何かになって。

目に見えない何かになってきっと循環しているのだ。

「損」も「得」も目に見えるものだけで判断しないようにしよう。