働く母のイレギュラー

「イレギュラー」とは、英語で「不規則な」、「変則的な」の意。

Wikipedia

久々に、保育園から呼び出しがあった。
五男の発熱、すぐにお迎えをお願いします!とのことだった。

訳あって、何足もの草鞋を履いて仕事をしている私は、焦った。
何せ、研修中の身分で「すみません・・・子どもが発熱で・・・」というあるあるを言わればならない。

そんなこと、想定済で雇ってくれているのだろうし、
それを面接の時に一番に聞いているのだけれど、いざとなると申し訳なくなってしまう。

私の代わりに、他の方に仕事を割り振ってもらわねばならなかったし、
何しろ、まだ研修中の身分で(二回目)おこがましくも感じた。

これが、他人だったら「大丈夫です!すぐに行ってあげてください!」と全力でなるのに、
自分が人に迷惑をかけてしまうというのはなんとも言えない気持ちになる。

他人が同じことをしたら、自分は迷惑と全く思わないのだけれど。

こういう思いをするのが嫌で、フリーランスになっていると言っても過言ではない。

過去の記憶を辿ってみると・・・

まだ、五男を妊娠もしていない時に、兄弟全員水疱瘡に罹ったことがある。

もちろん、時間差でかかり(これもあるあるw)
結局、発熱も発疹も時間差のために、なんやかんやで丸っと最後の1人が完治するまで1ヶ月かかってしまった。

水疱瘡だけではない。
嘔吐下痢、インフルエンザ、などなど。
とにかく、時間差でかかってきた。

例えば、毎週誰かが発症して、結局完治まで1ヶ月かかっている間に、今度は違う風邪をもらってきて、その魔のループにハマってしまい、軽く2ヶ月引きこもりになってしまったこともある。

これ、仕事だと洒落にならない。

有給休暇どころか、こんなに休んで仕事になるわけもなく、今まで雇ってもらえなかった理由はここなのだ。

確か、四男が生まれてから、ほぼほぼ1年間ほとんど誰かが風邪をひいていた・・・みたいなことが起こった。
もう、授乳でも夜泣きでも疲れ切っていたし、ほとんど記憶にない。

しかも、確か丸っと夏休み、誰かが体調を崩していた。
ずーっと鼻水、ずーーーーーっと咳。
そんな状態だった。

誰にも頼れない

誰にも頼れるところがないので、何かあっても自分で解決するしかない。
そうなると、育児にどれくらい時間が割かれるかわからない状態で、仕事ができない。

そのジレンマを常に抱えていた。

予想していたとはいえ、急に発熱での呼び出しがあって、
自分だけで解決する出来事ではなくて、やっぱり雇われて働くというのは大変な部分があるなぁと感じた。

とっても優しい上司や先輩に恵まれているので、ものすごく有難いのだけれど、申し訳ない。

イレギュラーなことを、どうにかこうにか消化していくしかないのだけれど。
母親になってから、制限の中で生きている感覚に苛まれているけれど、あながち間違いではなさそうだ。

ある意味、本質的に人間というのは制限の中で生きている。
永久に生きられることは不可能だ。
それを、独身の頃は勘違いしていた節がある。
この自由は永遠に続くものだと思っていた。(頭がヤバイ)

子どもが生まれて、そういう感覚も実は正常になったのかもしれない。

それでも、子どもが生まれるとイレギュラーなことばかり起こって、
制限、制限、制限の繰り返しで、自分の時間がぶつ切りになっていく。

あまりにも、そういうことばかりずっと起こり続けているとおかしくなるので
(我が家は12、3年連続で妊娠・出産を繰り返しているので)
やっぱり息抜きは必要だ。

自分に、ちょっと高めの美味しい飲み物をいれる、というのが私のご褒美。

そういう時間があるから、また頑張ろうと思える。

焦りすぎは禁物。ゆっくり行こうではないか。